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las tonterias de una soñadora

その時のそのあと

母が京都で手術を受けるため、
4日ほど休暇をとり、ホテルをとって、付き添いをする、
はずが。
術後はふつうに点滴をぶら下げて歩いて出てきて、
先生の説明に、切除した部分を触ったりしながら
ほっとしたり恐れをなしたり。
そう、4日間は、スーツケースに小さな電気鍋を入れて
おかゆなぞを作ったり、ホテルで本を読んだりしながら
汗なんか拭いたりしようと思ったのですが。
存外に、元気と言うか、元気すぎて心配になったというか。
日帰り手術だけど、点滴に3日ほどか通わねばならぬというので
大事をとってホテルをとったのだけれど、
手術した日の夜は「あっさりとした、和食がいいわ」と
ホテル近くの、10席ほどのほんとにこじんまりとした料理屋の
カウンターにすわってなまこ酢に出し巻きにほたるいかに
菜の花や筍に〆の蟹めしなどで満腹になり
翌日の点滴が早く終わったからとホテル前の二条城を散策した後
祇園まででかけては鍵善であたたかいものをとぜんざいを食べ
銀の塔の土鍋シチューを平らげ、
その翌日は、点滴は今日でおしまいと言われて気をよくして
新快速に乗り、長浜の黒壁でガラス作家と話をしたりしながら
果して、この休暇は何ぞやと、母娘で笑えるほどの病状に
家に残した89歳の祖母や父への罪悪感に
ま、それはそれで、日頃できないことをしたまでよ
介護に孫の世話、店でのできごとに会社での肩こりと、
2人なりに理由づけをしたわけです。

その最終日、仮屋崎省吾さんの花展があるからと
八坂神社裏の古風な建物に行き、いや、花よりは
建物に興味がある母娘はまた来たいねと京都駅についたは
新幹線が、大幅に遅れているということ。
ホームは閑散とし、一体何事かと人にもまれて
改札に戻ったものの、新快速は走っている。
さんざん歩いたり食べたりしたのだが
新快速で1時間半の道のりは、術後の母には
きついのではと、ここへきての気配りも無駄になり
無事、帰宅できたのでありました。

震災の日のことでした。



by koumetantotonta | 2011-03-28 00:24 | tonteria

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by koumetantotonta
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